23歳独身女性保育士の彼氏の作り方

私にかつてないほどの心身にダメージを与えた彼氏がいた。
この彼氏のことはいまだに複雑な気持ちを持っている。

私は当時付き合っていた彼氏と別れることになり自暴自棄になり
もう死んでしまいたいと思っていたし、死ぬ気だった。生まれて初めて全身全霊で愛した男だった。
そして燃え尽きた。
彼がいない人生を生きるくらいなら死んでやると思った。

その時に出会ったのが、彼だった。私はこの男と出会い付き合うことによって、生きることができた。
そしていまがある。この男と出会わなかったら、死んでいただろう。
私は周りがみえなくなるくらいこの彼氏に夢中になった。死ぬ気も失せるくらいに。
恋に落としてくれてありがとう、生きる活力が戻るくらいの情熱をくれてありがとう。そう思っている。

でも恋愛には法則がある。全身全霊で愛した男は私に最高級の幸福を与えてくれた。
そしてそれは喪失した途端に、死にたくなるほどの絶望と悲しみに姿を変える。

彼と出会ったことで生きることができた。
でもこの男と付き合ったことで私は傷つくことになった。
今まで味わったことのないほどの大きな傷を彼は私に残した。

私をもっとも助けて、そして傷つけた男。

私はこの傷を癒せる薬の作り方を知らない。

作り方のレシピがあれば良いのにと思う。

別れるたびに思う。
この人は私なしの人生をこれから生きていくのね、と。

もう二度と会わない…これが本当の別れだ。
別れても連絡を取り合ったり、会っているような間柄は別れたうちに入らない。

未練を引きずらない薬の作り方なら知っている。それは別れたあともお互い
好きなように相手に連絡をすること。何らかの形で関わり続けること。
でも私は彼にはその薬を使いたいと思わない。

彼とは終わったままにしたほうがいいから。
だから、私の命を助け、そして、それ相応の傷を残した彼には
愛しさと感謝の思いがある一方で、でも悲しくて痛い…。
私にこんな複雑な感情を抱かせた初めての男。
彼の番号を着信拒否にして縁を切った。

どうかお幸せに、と心の中で願いながら。